赤ちゃんの鼻汁
赤ちゃんのお風邪の症状として1番多い鼻水・・・そもそも鼻水ってどうしてでるのでしょうか?
お母さんたちを悩ませるお子さんの鼻水ですが、実は体の外から入ってきた異物であるホコリや、風邪ウイルス、細菌を追い出すために出ているのです。
前回お話しした「お熱」と同じです。一見やっかいな症状に思われますが、実はウイルスや細菌から体を守るメカニズムの1つなのですね。
では、その鼻水とはどのように付き合っていけばよいでしょうか。
まず思いつくのが鼻水止めのお薬ですよね。私ももちろん処方はします。
しかし、さらさら透明な鼻水には効果がありますが、どろっとした粘調な鼻水にはあまり効果がありません(理由はまたのブログでお話しします)。
私が1番おすすめしているのは、鼻を吸い取ってあげることです。赤ちゃんは鼻がかめません。
私たち大人が鼻風邪をひいたときに、鼻をかめない状況を想像してください。・・・辛いですよね。
苦しそうにしている鼻水は吸ってあげましょう。また、鼻吸引することで細菌やウイルスも外に出ていきます。
お母さんが口で吸うタイプのチューブ型の吸引器で、寝る前やミルク前に鼻水を吸ってあげましょう。
お風呂の湿気は鼻の粘膜を湿らせてくれるので入浴後は吸引しやすいと思います。
私は多くの耳鼻科の先生同様、お子さんの鼻吸引を勧めていますので、私たちのクリニックでも電動式の鼻吸引器でお子さんの鼻吸引を行なっています。
「鼻水だけなのに病院にいっていいのかな?」と思われるお母さんもいらっしゃると思いますが、私たち地域のかかりつけクリニックはどんな小さな症状でもウェルカムです。
診察して鼻吸引やお薬の必要がないときはそのようにお伝えしますので、分らないときはご相談にいらしてください。
次回はお肌のスキンケアについてお話しします。